入試講評 理科

入試講評 理科

第一次試験 理科

 

 

問題

正答率

受験者

合格者

【1】

1

68.4%

80.3%

2

68.9%

82.2%

3

42.5%

59.9%

【2】

1

65.3%

79.6%

2

70.9%

82.6%

3

23.6%

25.0%

4

25.8%

31.6%

5

14.7%

18.4%

【3】

1

56.9%

66.4%

2

37.8%

42.1%

3

27.6%

31.6%

4

53.6%

64.5%

【4】

1

63.0%

71.1%

2

63.8%

78.9%

3

56.4%

71.1%

4

40.0%

57.9%

5

7.1%

13.2%

6

9.8%

18.4%

 

 

【1】「ものの燃え方」

  燃焼(酸化)の現象を考える問題である。問1のろうそくの炎についての知識問題と、問2の燃焼を考える基本問題は、正解率が高かった。問3のスチールウール()の酸化については、計算部分の正答率が低かった。実験結果の表から、完全に酸化が進んだものと、不完全なものとを区別し、完全に酸化したときの鉄と酸素の重さの関係がわかれば、難しくかない。(4)(6)は、すべてその比を利用するので、その比をきちんと求めることがこの問題のポイントであった。

 

【2】「星の動き」

 星の動き方や南中する時刻を問う、比較的オーソドックスな問題である。問1は東、北の方角で星がどのように動くかを問う基本問題で正答率も高い。しかし、ほぼ天頂を通る星がどの方角に沈んでいくかを問う問3は、透明半球や実際の星空での星の動きを自分でイメージをしなければならず、戸惑った受験生が多かったようだ。南中時刻を問う問45も苦戦した受験生が多かった。星が1時間、あるいは1日でどの方向に何度動くかなどの基本事項をしっかりおさえておきたい。

 

【3】「葉をしらべる」

 植物の葉を扱った研究過程の問題で、与えられた仮説をもとに、実際の葉の様子やグラフ製作の過程を想像しなければならない。問1は、問題文でグラフの作り方が図とともに説明されており、取り組みやすかったようで、得点率が比較的高かった。問2は、問題文から研究者の方針転換を読み取った上でグラフの形を選ばなければならずよりつっこんだ想像力が要求される。そのためか、正解に至ったものは問1をかなり下回った。問3は問2を理解していないと解きにくい。問4は知識問題で、得点率が高く、かつ合格者と受験生全体の差が最も大きかった。

 

【4】「まめ電球を含む回路」

 回路を流れる電流とまめ電球の明るさに関する問題である。基本的な知識や複雑な回路での応用的な思考力を問うている。問1、問3、問4は、まめ電球や電池の直列、並列のつながりを考える問題である。問2は、ショートしていたり、電池の正極と負極が逆向きで並列に接続された回路では、まめ電球は点灯しないことがわかれば容易である。問5、問6は小学校では扱わないダイオードという部品を用いた問題である。問題文中で説明しているダイオードについての正しい理解と、複雑な回路の把握力が必要である。そのため正答率は低くなり、受験者と合格者とで正答率の差が大きくなった。

 

 

 

 


第二次試験 理科

 

問題

正答率

受験者

合格者

【1】

1

95.6%

98.3%

2

66.5%

70.8%

3

74.4%

92.1%

4

35.4%

51.1%

5

57.6%

73.3%

【2】

1

48.9%

62.3%

2

46.7%

62.8%

3

71.8%

78.8%

4

71.3%

75.3%

5

69.3%

80.0%

6

80.1%

89.4%

【3】

1

79.2%

84.8%

2

51.6%

65.2%

3

86.3%

91.8%

4

55.5%

68.2%

【4】

1

95.6%

98.6%

2

77.5%

86.6%

3

52.2%

63.4%

4

65.1%

78.8%

5

51.5%

68.0%

6

23.5%

37.0%

 

 

【1】「酸性雨」

 酸の性質と、酸性雨に関する設問である。問3では受験者と合格者でかなりの差がついた結果となった。グラフの縦軸、横軸がそれぞれ何を表しているか落ち着いて読み取って欲しい。さらに、中和点を境にどのように変化するかを考えれば正解できよう。また、酸性雨の定義を問うた問4では伝えたいことをうまく文章にまとめる力が求められる。文章の要約をするなど、普段から練習しておいて欲しい。

 

【2】「雲のでき方」

 飽和水蒸気量と湿度および前線と雲のでき方に関する設問である。どの受験者もまずまずのできであったが、問2において『雲のでき方』を問うているのに『上昇気流が生じる要因』を答えている受験生が多数見受けられた。あくまでも空気が上昇することによってどういったことが起こるのかを答えて欲しい。設問の求めていることを正確に読み取る力を身につけたい。

 

【3】「人の性格と血液型」

与えられた情報をもとに論理的に考え、結論を導く力をみる設問である。問1と問3は人体に関する基本的知識問題で正答率も高い。問2は血液型の遺伝のしくみを必要最小限だけ伝え、両親の血液型から子供の血液型を推定する問題。問4ABO式血液型の他にも血液型の分類法があり、それが独立に遺伝することも伝え、一人一人の人間のもつ遺伝子の組み合わせを考える問題。問24はともに論理的思考力を要し、得点率が低めで、合格者と受験者全体の正答率の差が大きくなっている。現象の背後にある原理を見抜こうとする習慣がほしい。

 

【4】「ばね」

 2本のばねを直列または並列に組み合わせて、ばねにはたらく力とばねの長さの関係を考える問題である。よく出る分野の問題であり、しっかり練習してきた受験生が多かった。設問が進み難易度が高くなっていくにつれて、受験者と合格者の正答率は広がっている。おもりを間に入れて直列につないだばねにさらにおもりをつるし、台はかりにのせた問3や、並列につないだばねに棒やおもりをつるした問45など、標準レベルの問題までは確実に解けるようにしたい。

 

 


第三次試験 理科

 

 

問題

正答率

受験者

合格者

【1】

1

40.8%

48.0%

2

30.9%

38.0%

3

37.0%

42.3%

4

30.2%

38.0%

5

77.3%

85.7%

【2】

1

26.4%

34.7%

2

98.4%

100.0%

3

68.2%

82.0%

4

43.1%

68.0%

5

37.0%

58.0%

6

10.8%

18.3%

【3】

1

62.7%

71.0%

2

45.7%

57.0%

3

49.5%

60.0%

4

14.8%

18.0%

5

17.7%

23.0%

【4】

1

79.1%

91.0%

2

54.3%

63.0%

3

24.4%

36.0%

4

8.0%

15.0%

5

43.1%

57.0%

6

47.4%

58.0%

 

 

【1】「地層のようす」

  124は問題文と図を合わせて理解したうえで考えなければならないが、気候の温暖化により海水面が上昇するということも知っていないと正解には至らない。いろいろと考え合わせなければならないためか、得点率は伸びなかった。問3は基本的には知識問題だが、潮の干満がイメ-ジできないと選択肢の文の意味の違いが読み取りにくくなる。そのためもあってか、得点率は低めであった。問5は知識問題であり、得点率が高く、かつ合格者と受験生全体の差が最も大きかった。

 

【2】「固体の溶解度」

 典型的な再結晶の問題である。問1の記述問題は正答率が低かった。実験操作や現象に対して、日頃から仕組みや理由を考える習慣をつけてほしい。問23のような基本的な知識を問う問題はよくできていた。後半の問題では、0℃まで冷却したときに、溶けていた硝酸カリウムがすべて沈殿すると勘違いしたと思われる答案が数多く見られた。計算問題を単なるパターン学習と思わず、本質をよく理解し、納得しながら解くようにしてほしい。また、設問の流れや問題文の説明にも注意を払って解く練習が必要である。

 

【3】「自然環境への配慮」

  普段から目にしている環境問題に対してどれだけ関心を持ち、意味を理解しているか問う問題である。文章を理解できれば答えられるようになっているが、参考書には載っていないもの多いので戸惑った人もいたかもしれない。理由をしっかり理解していく姿勢を大切にしたい。問12は、環境を分断してしまうという設問文から判断すれば答えられるはずである。問3は、野生動物に観光客がエサを与えることで起こる問題は多いので、理由をしっかり理解して欲しい。問4は、高山植物の多い登山道という設問分から、人が歩くことでの影響を考えられれば答えられる。写真から保水性をイメージした解答が多く見られた。問5は、湿原という環境が特殊な環境であることは意識できているが、汚さないためとか大切なので守るということだけで具体的な対応のないものが多く見られた。

 

【4】「げんと音の関係」

   (げん)の振動数と(げん)の長さ、太さ、おもりの重さとの関係を問う問題である。まず、A,B,Cの関係をしっかり理解することが大切である。問1はよく出題される問題でよくできていた。問21変数の変化の問題なのでほぼできていた。問3はアを1としたときのオが何倍になるかに気がつけばよいが、おもりの重さの倍数は同じ数をかけたものになることに注意する必要がある。そのため出来はあまりよくなかった。問42変数の変化の問題でさらに問2より難しくなっているので正答率が最も低くなった。問5,問6は問3の考え方を拡張すればよいので、まずまずの出来であった。

 

 

 


このページのTOPへ