新校舎「白雲館」完成までの建設レポート⑥

 前回の「建設レポート⑤」でご報告させていただいた、新校舎建築区画における「捨てコン」の打設作業が完了し、「基礎足場」と呼ばれる仮設の足場が組まれました。「基礎足場」は、建物の根っこにあたる「地中梁」を施工する際、2mほどの高さまで鉄筋が張り巡らされ、建築区画内の移動が困難となってしまうため、あらかじめ作業員の動線を確保する目的で設置されるものです。

 現在は、「基礎足場」の設置は完了し、「地中梁」の施工に移っております。「地中梁」は、建物の重さや加わった力を均等に分散させ、杭を通して地面へ逃がすという、建物の安定性と耐久性に直接関わる重要な基礎構造物です。

 この作業では、まず鉄筋の位置をミリ単位で調節しながら1本1本手作業で組んでいき、すべての杭と連結させます。その後、コンクリートを流し込んで固めることで「地中梁」が形成され、同時に建物の基礎工事部分も完成となります。

 廊下建築区画では、先月より続いておりました「杭工事」が無事に完了し、掘削作業と「捨てコン」の打設作業が行われました。この区画でも、新校舎建築区画と同様に「地中梁」の施工を行う予定となっております。

 引き続き、安全に配慮した上で進めてまいります。また進捗がありましたら、ご報告させていただきます。