平成29年1月

2017年が始まりました。
今年は酉年です。「酉」は運を「取り」込むということにもつながっていると言われます。
辞書を引くと、「運」とは「人の力ではどうにもならないめぐりあわせ」とあります。
確かに、人生には自分の力の及ばないことが起こることがあります。しかし、運がよかった、わるかったと感じることのすべてがそうではありません。たとえば、試験で思いがけず自分の得意なところが出題されて運がよかったと感じた経験のある人もいると思います。何が出題されるか、それは自分ではどうにもならないことです。しかし、試験範囲のすべてを得意にしておけば、必ず得意なところが出題されることになります。考えてみると、「運を取り込む」という表現は、能動であり、その主体は自分です。

ヒンズー教には、
心が変われば態度が変わる。
態度が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
運命が変われば人生が変わる。
という言葉があるそうです。

また、マザー・テレサは、
思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。
という言葉を残しています。

表現の仕方は異なりますが、どちらも、心、行動、習慣、人格、そして運命、それらがすべてつながっているという点で一致しています。仏教では、運・不運を論ぜず、善因善果・悪因悪果、よい原因がよい結果を生み、わるい原因がわるい結果を生むと言っていますが、原因は、実は自分でつくり出したり、除いたりすることができることも多いものです。それと通ずることではないかと思います。
年の初めです。気持ちもあらたに目標をつくり、それを実現するための具体的な行動を決意する。その行動はおそらく実施が困難なほどのものではないはずです。年末の朝礼でも話したイチロー選手は、今までにこれだけはやったなと言える練習は何かと聞かれて、「高校生活の3年間、1日にたった10分だけだけれども、 寝る前に必ず素振りをした。その10分の素振りを1年365日、3年間続けた。これが誰よりもやった練習だ」と答えたといいます。誰にでもできる簡単なことを、誰にもできないほど続ける。イチロー選手の数々の偉業の原因がそこにあります。
心で決意し、行動して、習慣をつくる。それは自らの人格を育て、運命を好転させるプロセスです。

2017年、酉年の始まりにあたり、君たちが主体的に運を取り込んでいくことを期待しています。(朝礼でのお話から)