校長のおはなし
archives

令和2年6月

 生徒の皆さん、おはようございます(こんにちは)。5月12日に学園のホームページ上で公開した「生徒諸君へのメッセージ」は前日に録画をしたものですが、今日は校長室からLiveで配信しています。

 

 3ヶ月に及ぶ休校期間中、学園の主人公である君たちの姿を校内で見ることができませんでした。しかし、行動が制限されている状況の中でも、多くの諸君が主体的に学習に取り組んだり、今できることを模索したり、ピンチを自分自身の成長に生かしている様子を先生方から聞いて、頼もしく、またうれしく思いました。

そして、5月25日に首都圏の緊急事態宣言の解除が発表されて、今日からようやく登校を始めることができます。ただ、毎日ではなく、1日おきの登校です。今、教室にいるのも、クラスの半分です。それでも私は、校内に君たちの姿があることを素直に喜びたいと思います。君たちがいてこその世田谷学園です。元気でいてくれて、ありがとう。

 

 当面、クラブ活動はできず、多くの行事も中止となりました。それぞれに不安やストレスを感じることもあると思います。感情は自然に生じるものですから、そのこと自体を否定したり、罪の意識を感じたりする必要はありません。大切なことは、マイナスの感情にとらわれないこと、その増殖を許さないことです。

 君たちは、ソーシャルディスタンスを保ちつつも、半分のクラスメイトとは、同じ空間でともに授業を受けることができます。時間を共有することができます。

 できないことだけに目を向ければ心は不平や不満でいっぱいになります。しかし、できることに目を向ければ感謝が生まれます。

 

 君たちの生活には、検温、マスクの着用や咳エチケット、手洗いやうがい、換気、ソーシャルディスタンス、以前であればあまり気にすることのなかった、様々なきまりや制約があります。不平不満にとらわれていたら、それらは面倒なものでしかありません。しかし、感謝の心をもって「今、ここ」に向き合うならば、きまりや制約を徹底することでお互いを守る、この当たり前で大切な思いが強くなります。自分の心のあり方は、自分自身で決めることができるのです。

 

 君たちは「旃檀林の獅子児」です。その誇りを胸に、自分を大切に、人を大切に、自分には厳しく、人には温かく、一日一日を精いっぱい、みんなで力を合わせて、前進していきましょう。