
入試講評 国語
第一次試験 国語
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問題 |
受験者 |
合格者 |
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完全 |
部分 |
完全 |
部分 |
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【一】 |
問一 |
36.0% |
63.6% |
47.4% |
52.6% |
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問二 |
76.9% |
0.0% |
76.3% |
0.0% |
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問三 |
90.7% |
9.3% |
94.7% |
5.3% |
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問四 |
2.2% |
44.0% |
2.6% |
43.4% |
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問五 |
52.0% |
0.0% |
57.9% |
0.0% |
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問六 |
36.0% |
0.0% |
39.5% |
0.0% |
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問七 |
28.0% |
56.0% |
36.8% |
53.9% |
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問八 |
41.3% |
0.0% |
51.3% |
0.0% |
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【二】 |
問一 |
42.2% |
57.8% |
48.7% |
51.3% |
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問二 |
58.2% |
41.3% |
75.0% |
25.0% |
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問三 |
71.6% |
0.0% |
80.3% |
0.0% |
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問四 |
64.0% |
0.0% |
82.9% |
0.0% |
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問五 |
42.7% |
0.0% |
55.3% |
0.0% |
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問六 |
2.7% |
81.3% |
2.6% |
88.2% |
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問七 |
68.9% |
0.0% |
80.3% |
0.0% |
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問八 |
3.1% |
60.0% |
5.3% |
68.4% |
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問九 |
37.3% |
0.0% |
43.4% |
0.0% |
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【一】
「ゼロ」と名づけれたカモメと「クビワ」という犬、そしてトメおばあさんとの間に生じた穏やかな海辺の時間を文体と共に味わってもらいたい本文である。周囲から距離を置いている三者が共有した時間を筆者と同じように捉えられるかが問題の中心となっていた。問七が全体を俯瞰するための土台となる設問である。表現力には差があったものの多くの受験生が概ね中核を捕まえているようであった。それを踏まえてトメさんを中心とした三者の交流へと辿りついてほしいところである。その読み込みが設問と繋がってもいる。ただし、今回の合否を分けたのは小説の読解力というよりは解答の精度によるところが大きいように思われる。例えば問四は「トメさん」の視点から考え解答しなければならないのに、「ゼロ」の視点に変わってしまっている場合が多く見受けられた。設問の文章にも細かな注意を払うことが必要である。また、小説を味わうためには問八にあるように作品がそれぞれもつ表現の特徴にも敏感になってもらいたいと思っている。普段からの豊富な読書体験が作品による表現の違いの発見へと繋がるのではないだろうか。
【二】
本文は、シルバーシートの行う区分けが、人々を親切から遠ざけてしまっていることについての文章である。日常の出来事や社会の在り様といった当たり前の事柄に対して、疑問を持って観察し、論理的に考察できるかが本文理解の要件となる。特に、人々の心理が他者の窮状と向かい合った時にどのように反応するか、あるいは、それがシルバーシートによってどのように阻害されるかの整理を行うことが重要となる。その上で、問八のような長い記述問題では、何が何をもたらすかという因果関係を軸に、論理的な文章展開を意識したい。読むときも書くときも、論理展開に注目することが重要である。
第二次試験 国語
問題 受験者 合格者 完全 部分 完全 部分 【一】 問一 23.1% 51.8% 27.1% 50.3% 問二 85.3% 14.7% 90.4% 9.6% 問三 79.5% 0.0% 84.9% 0.0% 問四 36.9% 2.0% 48.6% 2.7% 問五 95.8% 0.0% 98.6% 0.0% 問六 6.4% 62.9% 10.3% 70.9% 問七 1.8% 63.5% 2.7% 70.5% 【二】 問一 72.0% 28.0% 79.1% 20.9% 問二 77.3% 22.7% 84.9% 15.1% 問三 76.7% 0.0% 81.5% 0.0% 問四 47.5% 0.2% 58.9% 0.0% 問五 13.6% 48.4% 19.2% 50.7% 問六 8.0% 51.3% 12.3% 56.2% 問七 50.0% 0.0% 56.5% 0.0% 問八 35.1% 0.0% 39.7% 0.0%
解答
解答
解答
解答
【一】
インタビューをする寺島とそれを受ける里佳の会話からエドのアフガニスタンでの活動とアフガニスタンの現状をつかむことがポイントとなる。状況の詳細が明らかになるにつれて里佳の心理が変化していくこともつかまなくてはならない。また、登場人物の長い紹介から、「里佳」・「エド」・「ソワイラ」・「寺島」の関係を整理しておくことも重要である。
問七は「一縷の希望」と「ソワイラの言葉」の関連を探る設問であるが、具体的な解答を示す箇所が本文には存在しないため、難問となった。「ソワイラ」個人・「エド」個人の希望に留まる解答が目立った中、「国連」の活動や「国連を支える」活動の本質にまで辿りついた解答は素晴らしいものであった。
【二】
ブリキのおもちゃ博物館館長の北原照久さんの講演をまとめた、説明的文章である。北原さんがおもちゃを集めている時に感じた不思議な体験を、コレクター(収集者)と「付喪神」という妖怪との関係で説明している。「付喪神」とは古道具が年を経て魂を宿し、自分たちを粗末にした人間に対して復讐するという妖怪である。ただし、付喪神には自分たちを大切にしてくれた人には恩返しをするという性質を兼ね備えている。北原さんは付喪神のそのような性質を「鏡の法則」と呼んでいる。問六の付喪神が人間に発しているメッセージを説明する問題は、本文全体のまとめともいえる。この設問を完全解答できた人は相当の読解力と要約力があるといえるだろう。
第三次試験 国語
問題 受験者 合格者 完全 部分 完全 部分 【一】 問一 30.5% 68.5% 43.0% 57.0% 問二 43.4% 56.6% 49.0% 51.0% 問三 66.6% 0.0% 75.0% 0.0% 問四 62.1% 0.0% 73.0% 0.0% 問五 4.8% 82.6% 7.0% 78.0% 問六Ⅰ 3.9% 60.5% 5.0% 68.0% 問六Ⅱ 21.5% 27.3% 24.0% 34.0% 問七 1.9% 87.8% 5.0% 87.0% 問八 14.5% 27.0% 27.0% 23.0% 【二】 問一 16.1% 83.0% 25.0% 75.0% 問二 80.4% 16.4% 89.0% 9.0% 問三 86.8% 0.0% 92.0% 0.0% 問四 57.9% 0.0% 64.0% 0.0% 問五 55.3% 4.8% 72.0% 8.0% 問六 51.8% 6.1% 67.0% 5.0% 問七 61.4% 0.0% 71.0% 0.0% 問八 30.5% 0.0% 38.0% 0.0% 問九 22.5% 28.9% 35.0% 39.0% 問十 3.2% 33.4% 7.0% 42.0%
解答
解答
解答
解答
【一】
本文はアメリカの小説家ウィリアム・サローヤンの作品を、伊丹十三が翻訳したものである。「僕」「僕の父」「僕の母」「僕の妹」という代名詞による登場人物とその関係を整理できるか、また「父の家」「母の家」という二つの家があることを認識した上で出来事を把握し、登場人物の心情を正確に理解しているかを問うた。
人物関係や状況の把握ができているかどうかで、記述解答の出来に差が出たようである。問五は指示語の問題であったが、正確な解答は少なかった。問六は前の部分のまとめの問題であったが、大雑把な解答や空欄の前後を読んでいない解答が多く、得点が伸びなかった。問七は具体的な楽しさについての解答が多く、このクリスマスの特別な意味にまで考えの及んでいた解答はごく僅かであった。問八は問われていることそのものが理解できていない解答も目立ったが、しっかり読めていることが窺える解答もあった。
時間・場所・人物・出来事を把握するのは物語を読む上での基本なので、常にそれを意識しながら読むことを心掛けて欲しい。
【二】
哲学者の内田樹による文章。家事などの「誰かがしなければならないが、対価や報酬が支払われない仕事」の持つ意味と、(偶然にも先日死去したばかりの)J.D.サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』のホールデン・コールフィールドの言葉を重ね合わせて論じた内容である。本文自体は決して簡単な内容ではないが、受験者の多くが筆者の言っていることの大意は理解できていたようだ。後半の設問で差がついたと思われるが、どれも文章内容をしっかりと理解していないと解答するのは難しかっただろう。問九に関しては“「キャッチャー」の仕事を引き受けていこうという決意”あたりまでは辿り着いているのだが、「涼しい」という部分の解釈が抜けているものが多かった。また、問十についても、「家事などの仕事をしないこと」といった具体的なレベルでの解答が目立った。本文の具体的な内容を抽象的な形で説明する(あるいはその逆)ためには、相応の語彙力と思考力が求められる。読解の際に一文と一文、段落と段落の関係をよく意識しながら、丁寧に文章を読んでいく工夫を繰り返していってほしい。
