入試講評

平成28年度 中学入試講評

 

 

社会

社会1次 正答率・講評

問題 正答率(%)
受験者 合格者
【1】 問1 91.7 95.2
問2 41.7 43.4
問3 73.8 78.3
問4 76.8 80.7
問5 54.2 56.6
問6 14.3 19.3
問7 (ア) 76.8 81.9
(イ) 21.4 27.7
問8 84.5 90.4
問9 35.7 42.2
問10 45.8 49.4
問11 29.2 41.0
問12 67.9 74.7
問13 92.3 94.0
問14 87.5 91.6
【2】 問1 (1) 76.2 80.7
(2) 67.3 79.5
(3) 84.5 95.2
(4) 87.5 96.4
(5) 76.8 86.7
(6) 66.1 79.5
問2 64.9 75.9
問3 56.7 63.9
問4 98.2 100.0
問5 48.8 51.8
問6 18.5 24.1
問7 88.7 91.6
問8 75.0 79.5
問9 47.6 54.2
問10 72.6 78.3
問11 60.7 68.7
問12 57.7 59.0
問13 79.8 84.3
【3】 問1 (1) 49.4 60.2
(2) 22.0 32.5
(3) 57.1 65.1
(4) 78.0 81.9
(5) 100.0 100.0
問2 33.3 36.1
問3 35.1 45.8
問4 56.0 67.5
問5 92.3 96.4
問6 29.8 37.3
【1】
江戸時代の俳人、松尾芭蕉の紀行文「おくのほそ道」の旅の行程路を出題の素材にして、現在の都道府県と合わせて写真、雨温図、くだものの生産表などを組み込んで作問した。次に、正答率の高低で合否が分かれた設問を中心に取り上げておく。問6の写真判読は、(ア)日光東照宮、(イ)平等院、(ウ)銀閣寺、(エ)姫路城であった。よって出題文にそぐわないため、正解は(オ)と答える必要があった。問7の(イ)の空欄補充の正解は佐渡である。また、(ア)の空欄補充の正解は最上川であったが、「最上」だけの答案が散見され、正確性を心がけて欲しかった。問11は、問題文に写真は紅花であると記載されている。山形県の伝統的な特産品で、江戸時代から栽培が盛んであったと想起して解答できれば、容易であったと思われた。
【2】
日本の文化の変遷を、弥生文化・平安文化・鎌倉文化・桃山文化・室町の文化・江戸の文化・明治の文化・昭和の文化について述べた文章を素材とした問題。問1の基礎的な歴史用語や人物を問う問題の正答率は高いが、漢字指定であるので、正しい漢字で書けるかどうかが合否を分けることにもなったので注意をしてほしい。基本的な歴史用語を、漢字で書くことは言うまでもない。また、問2の青銅器と鉄器の使い方の設問(選択肢)や問3の吉野ケ里遺跡にみられる集落を守るための工夫についての記述は、理解しているはずなのに、あやふやな解答も見られた。記述は、主述が一致している点なども、書いた文をもう一度見直してほしい。意外と苦戦していた設問が、問6の龍安寺石庭の庭園様式を問う問題であった。一見すると難しいようだが、現在習っている小学校の教科書には、枯山水は掲載されている。どのような庭園であるかは、選択肢として過去に出題したこともある。やはり、歴史は教科書に掲載されている写真や地図などにも目を配ることが重要である。その際には、疑問を持ちながら見る癖をつけてほしい。全体的には、正答率が高かったといえよう。
【3】
選挙制度に関する出題である。選挙制度の歴史を中心としたリード文から、民主的選挙の四原則、しくみ、被選挙権、衆参両議院議員の任期、選出、非拘束名簿式比例代表制の方法などについて問うた。全体的には基礎・標準問題が中心で受験生はもう少し得点できたと思う。特に正答率が低かったのは、問1・(2)の制限選挙。問2の民主的選挙の四原則があげられる。いずれも歴史的な経緯も踏まえた出題であったが、学習不足を感じた。問6は比例代表制についての出題で、やや難しかったかもしれないが、衆議院と参議院でのしくみの違いを学習していれば解ける問題であった。

社会2次 正答率・講評

問題 正答率(%)
受験者 合格者
【1】 問1 5.2 6.1
問2 64.2 68.5
問3 14.6 18.6
9.8 11.5
問4 35.1 37.3
問5 49.2 56.6
問6 40.5 49.2
問7 38.2 40.3
問8 29.5 32.9
問9 51.5 57.6
問10 77.0 84.7
問11 52.0 55.9
問12 10.0 15.0
問13 25.5 28.5
問14 52.9 61.0
問15 51.1 57.6
【2】 問1 (1) 86.7 88.5
(2) 73.1 77.6
(3) 79.9 83.7
(4) 74.7 80.7
問2 58.1 59.7
問3 92.3 94.6
問4 48.2 52.7
問5 92.7 96.3
問6 25.3 29.5
問7 69.3 75.9
問8 45.7 54.2
問9 47.8 56.3
問10 35.8 39.0
問11 60.9 69.8
問12 57.4 57.6
【3】 問1 (1) 95.1 97.6
(2) 59.3 68.1
問2 84.1 91.2
問3 42.2 48.8
問4 34.4 37.3
問5 82.9 86.4
問6 80.3 85.4
問7 33.5 38.0
問8 50.4 57.6
問9 79.2 83.4
【1】
6種類の統計表を提示し、統計内の1~5位の順番をただ単に問うのではなく、その統計に関する地理的内容を様々なな視点から出題した。
問1では、4番目に長い河川を明確に覚えていなくても、問2の4つの選択肢から各河川をイメージして、解答を導き出したい。問3の記述問題では、湖の成因、つまり、湖のでき方を問うものであったが、出題の意図に合わない解答が多く見られた。問5は、窯業がさかんな瀬戸、多治見が異なった県に位置していることを理解している受験生が少なかった。問6は、フェーン現象が起こることで、風上側と風下側でどのような気象現象が起こるかを理解しているかどうかがポイントであった。問9は、説明の文章からシラス台地を導き出すことが重要であった。問12は、誤植があり、設問に曖昧さがあることが否めないため、受験生にとって不利が生じないように配慮した。そのため、正答率は想定した解答に対する数値を載せている。問13は、各都府県の主要な工業都市をしっかりと理解しているかを問う出題であった。
【2】
道と交通の歴史をテーマにして、それに関連する問題を作成した。問8や11のように、年代の並び替えや時代を判断する問題で正答率に差が出ている。重要なことは個々の出来事を単語として覚えるのではなく、歴史の流れをきちんとつかんでいるかどうか。問4の記述では「外国」がどこであるのか、なぜ九州が重要であるのかを明記しない答案が少なくなかった。問7では、問題をきちんと読んでいないで、「ご恩と奉公」と書いている答案が多く、理解しているだけに残念であった。
【3】
日本国憲法の人権に関するリード文から、社会保障や所得税なども含め、幅広い内容での出題であった。受験者の得点率は64%と、難易度を考えると、良くできていたと思う。合格者と受験者との得点率で最も差がついたのは問1(2)であった。教育を受ける権利に関する条文で、生徒自身に関係のある文言なので、ぜひ確認しておいて欲しかった。問8の「義務教育の内容」についての記述問題では、保護者の義務ではなく、生徒自身の義務とする誤答が多かった。学習が義務ではなく、生徒にとっては権利であることを意識して欲しい。
公民分野の学習では、条文を実際の社会との関わりを意識しながらしっかりと読んでおくことが必要である。

社会3次 正答率・講評

問題 正答率(%)
受験者 合格者
【1】 問1 64.3 69.3
問2 68.1 71.6
問3 62.2 72.7
問4 68.1 75.0
問5 81.1 85.2
問6 58.9 64.8
問7 15.7 17.0
問8 47.6 45.5
問9 31.4 38.6
問10 57.8 64.8
問11 40.5 45.5
問12 77.3 84.1
問13 56.8 65.9
問14 70.3 70.5
【2】 問1 39.5 45.5
問2 87.6 88.6
問3 90.8 90.9
問4 84.9 87.5
問5 90.8 90.9
問6 39.5 42.0
問7 27.6 31.4
問8 70.8 77.3
問9 24.9 23.9
問10 82.7 88.6
問11 67.0 71.6
問12 24.9 27.3
問13 90.3 96.6
問14 71.4 73.9
【3】 問1 74.6 84.1
問2 38.9 44.3
問3 22.7 30.7
問4 73.0 86.4
問5 51.4 56.8
問6 73.0 81.8
問7 59.5 61.4
問8 23.8 29.5
問9 53.0 69.3
【1】
北陸新幹線に関連する問題を出題した。問7の正答率が著しく低かった。確かに石川県で稲作が盛んであるという内容はあまり小学校で扱わないかもしれないが、新潟県・富山県が稲作地帯として有名であることを考えれば、気候的にかなり近い条件にある石川県も同様であろうと推測できたはずである。自分の知らないことを聞かれても、他の知識を組み合わせることで答えを導き出せるような思考力を身につけて欲しい。また問9については貿易のため、という点は多くの受験生が押さえられていたが、「開国による影響に着目して」という問題条件を考えればこれでは不十分である。長らく中国を主な貿易相手国としていた日本が、新たに欧米を貿易相手とし始めたことにまで触れられていて初めて正答とした。
【2】
日本の宗教をテーマとして、それに関連する問題を出題した。問1・問6のような場所を問う設問の正答率が低かった。また、問7については大仏建立の詔と間違える受験生が多かった。あるいは国分寺建立の詔と大仏造立の詔を併せて答えてしまう答案も見受けられた。また、鎮護国家思想に関する設問にも関わらず、墾田永年私財法を答える受験生も多かった。
【3】
行政を担う内閣に関する問題を中心に出題した。問3の説明問題は「裁判官を選出する」「長官のみを審査する」などの誤答が多かったために、全体の正答率が低かった。問5については、議院内閣制が正解だが、議院を議員と答えて不正解になる答案が散見された。問6は漢字指定ではないのに漢字で答えて不正解になる受験生や政党名を答えてしまう受験生が多かった。